今回も日本介助犬協会の取り組みについてレポートをお届けします。
先日お届けした日本介助犬協会訪問レポートに続き、今回はさらに一歩踏み込んだお話をご紹介します。
介助犬と暮らすことで、利用者の生活はどのように変わっていくのか——リアルなお話を伺うことができました。
介助犬と暮らすことで、利用者の生活範囲は大きく広がります。
「介助犬と暮らす前のヒアリングでは3か月後にコンビニへ行くのが夢だった方が、介助犬と暮らし始めてからお会いしたらなんと広島まで旅行していた」——そんなエピソードも紹介くださいました。介助犬は、動作を助けるのはもちろんですが、それだけでなく、外出先で人に声をかける、人に頼む。こういったことも介助犬がいるからこそ、気兼ねなく声を掛けられるが多いといいます。その経験を重ねることで、利用者のメンタルや人間関係も変化していきます。介助犬を中心に、ユーザー、パピーホーム、ボランティア、支援者とのつながりが生まれていくといいます。その結果、多くの利用者が前向きに変わっていくことも珍しくないそうです。
介助犬との別れは「卒業」
介助犬との生活には、必ず終わりが訪れます。初代の介助犬との別れは、利用者にとって非常につらい経験です。しかし協会では、「看取ることがすべてではない」と考えています。介助犬の幸せを第一に考え、卒業後は家族が引き取るケース、パピーホームに戻るケース、引退犬ボランティアのもとで暮らすケースなど、犬にとって最善の道を選びます。介助犬の所有者はあくまでも団体にあり、何かあったときには引き戻せる体制を整えています。2代目、3代目へと移行する頃には、利用者自身も成長し、「卒業式」として前向きに送り出せるようになる方が多いといいます。
次回も引き続き、日本介助犬協会の取り組みについてレポートをお届けします。
