先日、私たちは日本盲導犬協会を訪問し、盲導犬の現状や協会の取り組みについてお話を伺いました。
日本盲導犬協会の理念は、「目の見えない、見えにくい方が行きたいときに行きたい場所へ行けるようにすること」です。
盲導犬は、視覚障害者が安全に歩けるよう歩行をサポートする犬です。目的地まで自動で連れて行ってくれる存在と思われがちですが、実際は少し異なります。盲導犬ユーザー自身が目的地までのルートを把握し、盲導犬は角や段差を知らせたり、障害物をよけたりしながら、安全な歩行をサポートしています。

盲導犬は単なる移動補助ではなく、盲導犬ユーザーに新しい挑戦や行動のきっかけを与える存在でもあります。旅行や買い物、日々の散歩など、一歩外へ踏み出す勇気を支える大切なパートナーとして活躍しています。
盲導犬に向いているのは、落ち着いた性格で社会環境への適応力が高く、人との生活を楽しめる犬たちです。主にラブラドール・レトリーバーやゴールデン・レトリーバーが活躍しています。訓練を進める中で、それぞれの犬が持つ性質や適性を見極め、盲導犬に向いている犬を盲導犬として育成しています。
また、日本盲導犬協会では、盲導犬ユーザーだけでなく犬の福祉も重要であると考えています。犬舎などの生活環境を快適に整え、犬に無理をさせるような厳しい訓練は行わず、それぞれの犬の適性を大切にしながら育成を行っています。
さらに、訓練方法や飼育環境は、世界的な盲導犬組織である国際盲導犬連盟が定めるスタンダードに基づいています。日本盲導犬協会は国際盲導犬連盟に加盟し、その査察にも合格しており、国際的な基準に沿った盲導犬の育成を行っています。
今回のお話を通して、盲導犬は安全な歩行を支えるだけでなく、盲導犬ユーザーの行動範囲や可能性を広げる大切なパートナーであること、そして犬たちの福祉を大切にしながら国際的な基準に基づいた育成が行われていることを学びました。
次回も引き続き日本盲導犬協会のレポートをお届けいたします。